英国の先進的な知的障がい者福祉を参考に、日本に適した障がい者支援を考えています。

障がい者福祉学を専門とする麦倉泰子准教授は、障がい者と健常者が一緒に暮らせる社会を築こうという脱施設化という考え方を基礎とした個別的支援を日本で展開できないか、と研究しています。
昨年1年間かけ、英国の知的障がい者の“脱施設化”に取り組んできた人々の話を聞き、障がい者福祉の現状を調査しました。欧米諸国と日本では福祉に対する制度や、そもそも人々の意識が異なるため、英国流をそのまま日本に導入するのは無理。「研究を重ね、日本の社会に適した個別的支援を開発したい」と痛感したそうです。
大学で介助者のボランティアを経験したことをきっかけに障がい者福祉を学ぶことに。
「彼らを弱者として捉えず、誰もが快適に暮らせる町や社会やシステムを作りたい。施設に囲い込んでいた時代を、過去のものにしたいんです」。

Profile

社会学部現代社会学科 麦倉 泰子 准教授(むぎくら やすこ)

東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学。障がい者福祉を専門に研究し、事故や病気などでの脳損傷による後遺障がいを持つ人々の社会復帰支援にも積極的に取り組み「障がい者やその家族と寄り添って、社会復帰を支援していきたい」と、思いを語る。

※ 所属、学年などは、全て取材当時のものです。