外国を知るきっかけはたくさんの「驚き」。異文化を知ることは、自分自身の再構築につながります。

メディアから流れる中国の姿は、本当なのか?日本在住20年の鄧准教授は、日本人の考え方に対し、意識的に中国流の考え方をぶつけてみることもある、と言います。中国からの留学生も交えた授業は、いつも刺激に満ちあふれています。
「残念ながら今は、日本と中国はあまり仲がよくありません。だからこそ、メディアがいう中国ではなく、本当はどうなのかを自分の目で見て、感じて、知ってもらいたいと思います」。
流暢な日本語で話す鄧捷准教授の専門分野は、中国近現代文学、日中の比較文学だ。比較文化学科の独自の実習プログラム「ワールドスタディ」では、学生と中国をつなぐ頼もしい「大使役」にもなります。
まず授業で訪問国について学んだあと、渡航の計画から旅程まで、学生が主体となって進めています。そして、夏休みの約1週間を利用して、その国の歴史や街の人々の暮らしを現地で見聞し、授業で学んだ知識を検証していきます。今年は12名の学生が北京を訪問。旅の最後には、本学の協定校である北京第二外国語学院日本語学科の学生との交流もあり、感動的な体験がたくさんあったと言います。
「実際に行ってその国を知ることは、日本のことを再認識するようになるだけでなく、自分自身を再構築させることにもなります」。
自分の考えが他の国でも通用するのか、その国を知らずに批判できるのか。異文化を肌で感じてこそ柔軟な発想も得られる、と語る鄧准教授は、学生の成長に期待を寄せます。

Profile

国際文化学部准教授 鄧捷(とう・しょう)

※ 所属、学年などは、全て取材当時のものです。