社会福祉を学ぶことは、自分自身の生き方を見つめ直すこと。社会福祉は、人を幸せにするやりがいのある仕事です。

現代社会では、多くの人々が多種多様な問題を抱えて生きています。私たちは地域の人々と交流し、一人ひとりの生活や介護の悩みを聞き、ともに問題の解決法を考えることで、理想的な地域福祉のあり方を探求しています。そして、地域社会のリーダーとして活躍できるソーシャルワーカーを育成します。
地域福祉論は、高齢者や障がい者に限らずあらゆる人々が、それぞれの地域で安心して幸せに暮らせるよう問題の解決を考えていく学問です。介護されている人の問題だけでなく、介護する人・支援する人の悩みや苦労も、地域の課題として解決していく必要があります。
現在、私のゼミでは、三浦半島にある葉山町の社会福祉協議会と協働で「農作業を取り入れた介護支援事業」に取り組んでおり、ゼミ生や大学院生が中心となって週に1度、地元の人々と野菜やハーブの栽培を行いながら交流しています。参加者は、認知症の家族の介護をしている人や住民が主体です。学生 たちは、地元の人々と農作業をしながら会話をすることで、介護や福祉の実態を学んでいます。一方、地元の人たちからは、介護の悩みや経験に耳を傾けてくれる相手ができて気分がリフレッシュする、と喜ばれています。
地域福祉の調査研究に農作業を取り入れ、地域の人々と一緒に活動するようになったことで、学生の福祉や介護に対する理解はかなり深まったと思います。人々の幸せに直結する社会福祉は、実にやりがいのある仕事です。理論と実践に血を通わせるソーシャルワーカー養成への期待が高まっています。

Profile

社会学部教授 山口 稔

※ 所属、学年などは、全て取材当時のものです。