校訓「人になれ 奉仕せよ」

「キリスト教の精神に基づき、学校教育を行う」を建学の理念として、今年創立131周年を迎える関東学院は、その伝統を大切に受け継ぎつつ、長期にわたる歴史の変遷と共に変化する社会の多種多様なニーズに応じることのできる個性豊かな人材を育成してきました。その教育の根本にあったもの、またあり続けねばならないと考えられているものは、「人になれ奉仕せよ」の校訓に表されています。それは学芸を修得する目標は人格の形成にあり、そして人格の陶冶は奉仕によって完成されるという確信に基づいた教えですが、それには「その土台はイエス・キリスト也」が続きます。この校訓は現代風に、「世界規模の共生を標榜する人間たれ」と表現することができると思います。なぜなら、ここで意味される「人になる」ことはいかなる差異もない、人間という普遍的な価値を追求することだからです。それは人間の持つ多様性と人間が作り出した多様な文化を素直に受け入れることのできる、他者や他文化に寛容で開かれた人間を目指すことになります。そして、その普遍的な「人」を、イエスを通して捉えることで、人間の「弱さと力」にも気づかされた人間として私たちは、人間の理性と能力の素晴らしさを知ると同時に、それが誤りをも犯すという限界も忘れません。
若者は将来へのさまざまな可能性を潜在的に持つ存在でありますから、日進月歩で進歩拡大し続ける知識と技術を吸収することを通して、その内なる可能性を最大限に引き出し開花させなければなりません。そうすることができるように教育は手助けするのですが、私たちの関東学院は、それが自分の利益のためだけではなくて、他の人々のため、社会のためになされるような学びとなるように手助けする場でありたいと考え、奉仕教育活動に積極的に取り組んでいます。

Profile

関東学院 学院長 小河 陽

※ 所属、学年などは、全て取材当時のものです。