アジア的なキリスト教の実像を求めて、中国・西安交通大学と共同研究を始めました。

「一神教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)は、“肥沃な三日月地帯”と呼ばれる古代オリエント文明の中心地に誕生しました。西のポルトガルから、東の日本までを1つのユーラシアと考えると、まさにその中心で生まれた宗教だったのです」と語るのは、プロテスタント研究の第一人者である森島牧人教授。しかし森島教授には、解けない謎があるようです。
「そもそもユーラシアの中心で生まれたキリスト教であるのなら、人や物流、思想の往来があったシルクロードを経由して中国、日本へと伝搬したであろうはず。しかしこの分野はまだ、研究途上なのです」。
2014年秋、この謎を探るべく「ヘブライズム研究」のプロジェクトが結成され、中国の西安交通大学と本学のキリスト教と文化研究所が、共同研究の契約を締結しました。「西安では、景教といわれるネストリウス派のキリスト教が明らかに存在しており、それは日本でも、空海ゆかりの高野山に影響を与えているかもしれない」と語る森島教授。アジア的なキリスト教の「解明」は今、始まったばかりです。

Profile

国際文化学部比較文化学科 森島 牧人 教授(もりしま まきと)

神奈川県生まれ。東京神学大学大学院神学研究科修了。関東学院大学でキリスト教教育を担当する傍ら、2002年から10年間捜真バプテスト教会の牧師も務めた。2006年には関東学院学院長に就任し、10年近くに渡って関東学院全体の教育活動をけん引した。

※ 所属、学年などは、全て取材当時のものです。