自然界からヒントを得た最先端技術を、人々の日々の暮らしに役立てたいのです。

関東学院大学材料・表面工学研究所では、地元・横浜市との提携で、企業と新たな技術開発に取り組む研究がなされています。そこで副所長を務める高井治教授は、世界をリードする開発を数多く行ってきました。
蓮の葉のように水滴をはじく超はっ水膜、カメレオンのように色が変わるエレクトロクロミック膜、傷のつかない超硬質膜…。自然界の不思議からヒントを得た最先端技術の開発に取り組み、中でも、あらゆる素材へのコーティングが可能な超はっ水薄膜の開発は、実用化に成功。その技術を応用し、雨に強い屋外用ポスターなど、商品化もされました。
現在は、ワイパーの要らない自動車のフロントガラスの開発を進めている高井教授。超はっ水薄膜の強度と耐久性を高めることを目指しつつ、環境負荷の少ない商品開発も視野に入れ、研究を続けています。
「私たち自身が自然界の生き物。まだまだ自然から学ぶことが多くあります」と高井教授。自らの研究に邁進する一方、国際的に活躍する若い研究者の育成にも力を注いでいます。

Profile

大学院工学研究科 高井 治 教授(たかい おさむ)

東京都生まれ。東京大学大学院工学研究科修了。2012年に材料・表面工学研究所副所長として関東学院大学へ。はっ水加工技術の研究に取り組み、すでに耐水ペーパーなどが実用化。現在はワイパーが不要な自動車のフロントガラスの開発などに挑戦する。

※ 所属、学年などは、全て取材当時のものです。